棟板金について
住宅の屋根のどこに板金が使われているの?
板金は、住宅の屋根のどのようなところに使われているのでしょうか。
今回は棟板金(むねばんきん)についてお伝えします。
コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根でも、三角屋根の上部に棟板金と呼ばれる金属板が保護部材に使われています。
棟板金は、屋根の棟のとがった部分を覆うように被せられ、雨水が浸入しないように防いでいます。
役割と機能:
棟板金は屋根の棟に取り付けられ、屋根の寿命を延ばすために様々な機能を果たします。主な役割には、雨水や雪が棟から侵入するのを防ぐこと、風や環境の影響から屋根の接合部を保護することが含まれます。
素材:
棟板金は通常、耐候性の高い金属製の素材で作られています。ガルバリウム鋼板やアルミニウムや亜鉛メッキ鋼板などが一般的です。これらの素材は耐久性があり、屋根に対する保護機能を発揮します。ガルバリウム鋼板などの板金が、金属加工工場で長さに合わせて成型され現場で設置されます。
形状とデザイン
棟板金は、屋根の形状やデザインに合わせて様々な形状に加工されます。通常、屋根の種類や勾配に応じて異なるデザインが使用され、外観と機能の両方を考慮しています。
取り付けと設置:
棟板金は、屋根の工事の際に屋根の棟に取り付けられます。専門の板金工事業者が、屋根の形状や材質に応じて適切に取り付けることが重要です。
保守と点検:
屋根の一番高い部分に設置されているため、紫外線や風雨や暴雪にさらされ、経年劣化で表面の塗装がはがれたり、取り付け部の釘が緩んだりしてきます。
棟板金も定期的な点検と保守が必要です。定期的な点検により、損傷や錆びが早期に発見され、修理や交換が行われます。
雨漏りの原因としてまず疑われるのは、この棟板金の「浮き」や「はがれ」による雨水の浸入です。